投資信託の銘柄選定に迷ったときに意識すること4つ

どの銘柄を選べばいいかわからない!となるのも無理はない


2018年9月13日公開の数字で見る投資信託『2018年8月末』によると、現在の公募投資信託の数は12,280本あるそうです。


つみたてNISAなどが整備され、以前のように手数料まみれのひどい製品があふれかえっていた頃と比較すると、だいぶ状況は良くなったとはいえ、こんなに本数が多い中から自分の財産を預ける1本を選ぶのは、特に初心者の方にとっては至難の業ではないかと推察します。

かくいう自分も、積立を続けている時にふと、

「このままで大丈夫なんだろうか・・・」

と思ってしまうこともあったりします。

そこで、これだけ意識しておけば少なくとも大やけどはしない、というポイントを3つ書き出してみようと思います。








株価指数に勝ち続けられる人はいない事を知る


「ウォール街のランダムウォーカー」で著者のバートン・マルキール氏は著書の中で、例えばS&P500のようなインデックスに勝るパフォーマンスを出し続けられる人はいない、と喝破しています。

要は、下手に短期の売買を繰り返すよりは、株価指数に連動するようなETFや投資信託を購入してから放置するほうが、結果的には良好なパフォーマンスを上げられる可能性がある、ということです。


もちろん、市場の上下に敏感に動くことができる人は、全力でそのようにやっていただければいいかと思いますが、私はそれができる人は努力もさることながら、市場の空気を読む才覚に恵まれているのではないかと考えています。


残念ながら、世の中の大多数の人は私を含め凡人であり、そのような行動には出られないと考えます。


投資信託にももちろん積極的に利益を狙いに行くような商品もありますが、それを運用している人が全員猛烈な天才たちかといわれると、そうではないのが実情ではないでしょうか。


投資する地域を決める


先ほどの点に納得いただけたところで、次は自分のお金を投資する先を決めます。

指数もいろいろな種類がありますが、考え方としては、

・銘柄はどこか一国に集中していていいのか?


・先進国全般に分散させるのか?


・新興国含め全世界に分散させるのか?


あたりがとりあえず意識する点になります。

今の世界の時価総額に占める割合はアメリカがかなりの割合を占めているため、より単純化させて考えるなら、アメリカ一極集中か、アメリカを中心とした数か国に分散させるのか、いやいややっぱり自国が一番いいから日本だけでいい、といった具合に、投資する地域を決めていきます。

個人的には、投資家保護が進んでおり、かつ株主還元にも積極的なアメリカを外す手はないと考えています。

※余談ですが、米国のブルーチップなどといわれる優良株を持っていると、その配当金はじめ株主への還元の積極性に驚くことになると思います。


投資する指数(インデックス)を決める


ここまで来たら折り返し地点、地域を決めたら次はどの指数に投資をするか決めます。VIXといったあまりにマニアックな指数を選んでしまうのは資産形成という観点からふさわしくないと思うので、

・その指数は広く分散された銘柄で構成されているか?

・構成銘柄は株式?債券?不動産?

・指数の算出法は加重平均といったシンプルなものが採用されているか?


あたりが意識する点になりますが、最初のうちは、NYダウみたいな有名な指数をとりあえずググってみて、指数の成り立ちを調べてみるのがいいと思います。

私が推奨する指数は以下のものです。

全世界株式

MSCIオールカントリーワールドインデックス
MSCIコクサイインデックス


アメリカ株一極集中

S&P500
CRSP USトータルマーケットインデックス


やっぱり日本株がいい

TOPIX


債券で手堅く

FTSE世界国債インデックス


投資する目的も考えながら、例えば債券指数を選んでおきながら高いリターンを狙う、というのは無理があるのも考えながら、指数を決めます。



指数に連動する投資信託の中で、資産規模が大きくと手数料が安いものを選ぶ


ようやく最後のステップです。

投資信託を選ぶ際の一番重要な点といっても過言ではありませんが、まず買付用としている商品の資産規模があまりにも小さいと、スケールメリットが十分に活かせないため、運用が不安定になりがちです。

最悪繰上償還となった場合は投資による複利効果が一度そこで切れることを意味するので、資産規模はまず確認をしておくことをお勧めします。

また、手数料があまりにも高いのも、投資金額から抜き取られる額が大きいことを意味しますので、これも資産形成の観点からいうと運用資金が目減りすることを意味するため、やはりここも確認することをお勧めします。

では、具体的にいくらぐらいがいいのか。

資産規模は、例えばまだまだ少ないといわれるeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)で大体20億円超え、10億円程度では規模が小さいといわれているようです。

私は資産規模は20億円以上というのを一つの基準にしています。

また、手数料については、望ましくは0.2%台半ば、どんなに高くても信託報酬0.5%以下が望ましいと考えています。

書籍を愛読させていただいている山崎元さんも、ご自身の書籍やNHKの番組でも同様のことを繰り返し発信されています。

また、生まれて間もないファンドでは確認する術はかなり限られますが、ある程度の年数運用しているファンドであれば、信託報酬以外にかかった実質コストを確認することもできますので、こちらもよくよく確認することをお勧めします。


まとめ

さて、意識することを4つに絞って書いてみましたが、それでも考えることは多いと感じた方も多いのではないでしょうか。

慣れないうちは数字の羅列が日本語に見えなかったりすることもあるかと思いますが、私はその苦労は自分の資産を資本主義社会の中に流してリターンを得るためには必要な苦労だと考えています。

こんだけ偉そうなことを並べ立てておいてなんですが、私は今かなりの銘柄数を積立設定しています。(執筆当時の最新資産運用実績はこちら

私自身も勉強中の身、少しでも知識量が増えていって、少しでも誰かの役に立てれば幸いです。

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