株主優待で有名なAEON(8267)は投資に値するか?

株主優待の雄は果たして


株主優待といえばまずはイオンをイメージする方もいるでしょう。


私も株式投資の入り口が実はイオンでした。


今回はあまりにも有名な本銘柄を、財務、優待両方の側面から分析します。


数字は全てMorningstarより取ってます。







銘柄概要



企業名:イオン株式会社

本社:千葉県千葉市美浜区

設立:1926年

時価総額:2兆3100億円

従業員数:14万8146人

※時価総額は10月22日現在、その他情報はWikipediaより



損益計算書


※本来は直近4年分を出すのですが、米国の税制改正の影響で2017年度の値はアテにならないので省いています。

図表はStockClipさんから取ってます。



以前BTIの銘柄分析をしましたが、その数字を見た後だとどうしても2%台の営業利益率をみると不安になってしまいます。


貸借対照表(バランスシート)




正確にはバランスシートではありませんが、見やすかったのでこちらを示します。

これだけを見ると自己資本比率は、比較的積極経営をしている企業にありがちな数値ではないかと考えます。



キャッシュフロー



フリーキャッシュフローは売り上げ規模や営業キャッシュフローと比較し明らかに小さく、今後の業績のために飯の種を仕掛ける余裕があるのか、これだけ見ると不安になります。

実際には積極経営で借金を積み増しているような所も見受けられるので、なおさらですね。




配当性向



2015 2016 2017 2018
調整後EPS 50.22 7.19 13.44 29.23
一株配当 28 28 30 30
配当性向(%)     55.8 389.4 223.2 102.6


EPSはイオンのHPなんかでは煌びやかに「前同〇〇%アップ」みたいに書かれていますが、早い話タコ足配当になります。

GMS事業の黒字化、海外事業の伸長、その他金融事業などがけん引役になり、2016~2017の絶望的な状況は脱した模様です。

ただ、それでもまだ業績改善は道半ば、というのがこの数字から読み取れます。

株価指標



ROEは概ね8%~10%くらいで合格ラインなどというのをよく聞きます。

それが正しい水準かどうかは置いておいて、これだけをみるとROE1%以下というのはどんな理由があろうと人をナメた数字にしか見えません。

ですが、実際には株価はここ数年で倍近くになっています。


予想PER 63.7倍 予想EPS 41.6
実績PBR 1.99倍 実績BPS 1332.34
予想配当利 1.28% 予想1株配当 34

こちらはSBIから取った10月22日終値時点での株価指標ですが、配当利回りや予想EPSが回復するのであればそれはいいと思うのですが、PERは高すぎではないでしょうか。

小売業のPERは東証の資料によれば28.5なので、明らかに頭一つ抜けている気がします。

業績だけを見ているとどうにも不安になるのですが、なぜこんなにも買われているのでしょうか。


なぜここまで買われているのか


充実の株主優待


これが一番の理由ではないでしょうか。

イオンオーナーズカードを持ってイオンでお買い物をすれば、現金払い、WAON、イオンクレジットなど、支払い手段は限定されますが、100株あれば買い物額に対して3%の返金があります。

22日終値が一株2650円なので、最低単元で26万5000円で株主になれます。

生活費が月平均30万くらいとかなり大雑把に計算すると、全ての買い物をイオンで済ませれば、月9000円の返金を受けられます。

9000円×12か月=10万8000円の返金。

3年我慢すれば元が取れて後は全部利回りです。

このシミュレーションには色々ツッコミどころがありそうですが、恐らくこんな理由で勝っている人は一定数いるのではと推察します。

参考:イオン株主優待ページ

日経平均採用銘柄


これもかなり大きな要因ではないかと考えます。

日銀の異次元緩和のおかげで、いやそのせいで、金融商品の買い支えがあり、株価の高止まりが発生している。

本来の実力以上の株価が出てしまっている。

そう思えてなりません。


危うさを感じますが私は保有します


私はこの株を買ったのはかなり前で、値上がり益だけでほぼ倍額に近い利益を得ています。

配当金や返金を含めればもっとだと思います。

私はそのおかげか、ほぼ元を取りつつあり、正直本銘柄が半分以下になってもダメージはありません。

それに、実際本銘柄の優待内容はこの危うい業績や財務を見てもグラっと来るような破壊力があると思います。


現時点ではこれだけで保有する理由になり得ます。


それに、業績もまあまあ良いのにこれだけ株価が下がっているということは、それだけ投資家が期待していないという現れかと思いますが、その分もしその期待をこの会社がいい意味で裏切ってくれた場合、リスクを取った投資家は報われます。

株主優待といえばイオン、というのもあながちその通りだと思いますし、買い物の返金以外にも少し前に始まった映画の割引でもかなりの恩恵を私は受けています。

正直映画1000円で見れるなんて他ではありえないですね。

参考:優待利用店舗一覧・映画館などもここに書かれてます。

まとめ


いかがだったでしょうか。

優待がなければ正直投資にはかなり思い切った判断が必要になるでしょう。

日本ではまだマイナーかつ伝わりづらい海産物の認証取得など、国際感覚を兼ね備えた挑戦もしているので、今後の業績改善を楽しみに、やるとすればサテライト的に投資するのがいいでしょう。

そして、イオンが近所にあるのであれば、私は迷わず持っておいて損はないと思います。

投資とは少し意味合いが違いますが、すぐに元は取れてしまうと思います。

この記事が何かのお役に立てば幸いです。


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