eMAXIS Slimに全世界株式(オールカントリー)登場。全世界型の標準となりうるか?

完全なMSCI ACWI連動ファンド


今まで三菱UFJ投信で全世界型ファンドを買付ようと思ったら、全世界株式(除く日本)が有力候補でした。

2018年10月15日付のリリースで、そこに10月31日から新しい選択肢が加わることになります。

今回は新規設定される全世界株式(ACWI)についてまとめます。

数字は全て上のリンクから拾っています。




ベンチマーク

MSCI ACWI

以前紹介したeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のベンチマークは日本を除いた物でしたが、こちらはそれを含めた完全な全世界型の指数になります。
(参考:MSCIへのリンク
(関連記事:除く日本の記事

分散地域は47、銘柄数は約2400になります。

時価総額の比率のトップはアメリカの52.2%、日本の比率は8.02%です。

全世界型の指数で他に思い浮かぶのはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスあたりでしょうか。

そうなると、これの直接のライバルは楽天VTあたりということになりそうです。
(関連記事:楽天VTの実質コストが酷すぎる


資産規模

まだ設定前なので資産規模は現時点では評価できません。

ただ、全世界型である楽天VTが140億円近くを集めていることを考えると、ある程度の人気は出てくるのではないかと考えます。

信託報酬


信託報酬:0.15336%以内
その他隠れコスト:不明

信託報酬は類似ファンドであるeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)と同一です。

設定から間もないどころか、まだ動き出してもいないので、隠れコストの評価はまだまだこれからですが、似たような現物株運用のeMAXIS Slim先進国株式インデックス(こちらはMSCIコクサイに連動)の隠れコストが概算0.09%程度なので、そこまで高くはならないものと推察します。


指数への連動性


SBI証券のサイトによると、類似ファンドである全世界株式(除く日本)のトラッキングエラーが0.01%なので、おそらく似たような状況になるのではないかと考えます。

マザーファンドも一部共有すると思われるので、eMAXIS Slimシリーズに共通する、低コスト体質かつ正確な連動性はどちらも期待していいでしょう。


留意点


日本を含む必要はあるのか?

我々は日本で生活し、日本円で給料をもらっています。
あえて積立が前提の投資信託に、成長性の乏しい日本のインデックスを組み入れる必要があるかどうかは購入前に考えたほうがいいでしょう。

MSCI系の最安値ではない

ACWIではありませんが、MSCIコクサイに連動するニッセイ外国株式インデックスが、MSCI系指数に連動するファンドでは最安値になります。


自分たちで競合しないか?

可能性の問題ですが、全世界株式(ACWI)と全世界株式(除く日本)が競合してしまう可能性は一定数あるのではないでしょうか。

お互いに需要を食い合ってしまうと、どちらのファンドにとっても新しい資金が分散したり、資金の移動が起こると無駄な売買をする必要があるので、既に全世界株式(除く日本)に積立をしている方は、全世界株式(ACWI)が設定されたのちの資産規模に留意しておく必要があると考えます。


パフォーマンスに差は出るか?


今回設定される全世界株式(ACWI)には8%日本株式が含まれます。
その分パフォーマンスに優れるアメリカや、今後伸びてくる新興国の割合は希釈されます。
留意点の一番上に書いた資産の置き場所論にはもしかしたら異論があるかもしれませんが、日銀が買い支えてようやく今の値を保っている日本株式をインデックスに含むことがパフォーマンスにどう影響するのか、投資判断の際には考える必要があるでしょう。

まとめ

今回は全世界株式(除く日本)との比較がメインになりました。

私はすでに全世界株式(除く日本)に積立投資をしていますので、こちらに追加投資をすることはありませんが、全世界株式(ACWI)一本で時価総額加重平均された資産を持てるというメリットと、留意点に書いた内容を比較しながら投資判断を下してください。

この記事が何かのお役に立てば幸いです。


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