投資信託は分配金アウト、ETFはOK。本当ですか?

同じ分配金なのに何が違うのか


よく、毎月分配型の投資信託は手数料がかさむ酷い商品だと言われています。


ただ、ETFに目を向けると、例えば米国ETFのPFFやAGGは毎月分配型ですが、袋叩きにあっているのを見たことがありません。


この差はどこから来るのでしょうか。


今回はこの問題を考えます。





どちらも「投資信託」です



ETFは、正式名を"Exchange Traded Fund"といい、和訳は「上場投資信託」といいます。


投資信託なので、基準価額も持っていますし、基準価額は普通の投信と同じく1日一回しか出ません。


では、何が違うのでしょうか。


基準価額と市場価格


ここが差異の一つ目ですが、ETFには基準価額と市場価額の二種類の価格が存在します。


例:米国ETFであるVTIにも基準価額はあります。10月20日の市場価格終値141.35、同日の基準価額141.38と出ています。


別記事でアップしたように、基準価額は保有している金融資産を切り売りした割り算の結果です。


それに対して、ETFの市場価格は売り気配と買い気配で決まります。 


取引形態は株と一緒なので、1日に何回でも売買出来ます。


基準価額とにらめっこしながら、割安な値段で買えるように、特に大口の投資家ほど構えていると考えられます。


それに対して、投資信託は基準価額が全てです。


で、その基準価額が決まるのは1日一回です。


なので、取引が出来るのも1日一回だけです。


分配金の原資は?


インデックス型の投資信託やETFであれば、その原資は保有株式の配当金になります。


現金としてプールするなり別で運用するなりして、決められた回数だけ出されます。


年4回くらい出るところもあれば、毎月出るところもあるでしょう。


ここで気になるのは、毎月分配型の投資信託は、「分配金出すと基準価額下がるからアウト」という話です。


これだけなら、債券ETFのAGGあたりなんかボコボコに言われてるでしょうけど、そうはなってません。


何故でしょうか。


その分配金の原資は何ですか?


全ての論点はここに尽きます。


ETFにしろ投資信託にしろ、別に配当金や債券金利が原資ならば、そこからファンドは手数料を差し引いて分配金として投資家に還元します。


普通の投資信託は投資家が買い付ける額が小さくなることから、分配金を出すよりもファンド内に滞留させて複利や税の繰り延べ効果をねらった方がファンドと投資家利益の最大化に繋がる。


そしてETFのような市場価格も存在しないので、見た目上の基準価額が下落する。


そんな理由で分配金が出てないファンドが多いだけの話です。


それに対し、所謂毎月分配型というのは、その原資が保有資産であったり、まだ得てもいない先物取引の利益だったりするから、手数料もかさむし、そもそもそんなものなくても分配金は出さないといけないので、保有資産を崩しながら分配金を出す。


あくまでひどい商品というのはこういう商品の事である、というのが、本日強調したいことです。


まとめ


世の中の定説やセオリーはもちろん理由があっての事な場合がほとんどですが、必ず一度はその理由を疑ってみてください。


今後もし日本にVTIやVYMみたいなものの投資信託盤が、ものすごい低コストかつ分配金アリででた場合など、機会損失に繋がる可能性もありますよね(まあそんな都合のいい商品出ないとは思いますが…)


そんなことがないよう、ぜひ前提や定説は一度疑う癖をつけてみてはいかがでしょうか。


この記事が何かのお役に立てば幸いです。


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