円で買えるS&P500系投信、ETFの比較

米国集中投資ならばどれか?

2018年1月のつみたてNISAに合わせて、投信の選択肢は一気に増えました。
今回はその中でも特に有名な指標であるS&P500をベンチマークとする、円で買える商品を比較してみたいと思います。
海外にまで目を向けるとVOO、IVV、SPDRなどの商品がありますが、記事量が膨大になりますので今回は除きます。
(決算ラッシュだったので個別銘柄関連の記事が多かったですが、今後は通常運転に戻ります)



比較するファンド

  • eMAXIS  Slim米国株式(S&P500)
  • iFree S&P500インデックス
  • SPDR S&P500 ETF(1557)
  • 上場インデックスファンド米国株式(1547)
投資信託が2つとETFが2つ、になります。
比較する4つは以下、Slim米国、iFree 、1557、1547とします。
数字はMorningstarや、文中に示した運用報告書やレポートから取っています。

信託報酬

信託報酬+その他コストの形式で示してみました。



信託報酬
隠れコスト
信託財産
留保額
Slim米国
0.1728%
不明
なし
iFree 
0.243%
0.129%
なし
1557
0.0945%
売買手数料
配当金課税
なし
1547
0.162%
売買手数料
配当金課税
0.3%


Slim米国はまだ運用報告書がありませんので、目論見書の内容を書いています。
ただ、ここでも書きましたが、おそらくそこまでべらぼうに高いコストにはならないでしょう。
iFree は運用報告書が出ていたので、そこから数字を取り、一部手計算しています。

15571547は、HPの目論見書しか見つけられなかったので、リンクを貼っておきます。

見てみてまず思うのは、iFreeの手数料は実質含めても高いな、という事です。
かつて私は楽天VTIのコストが高いと怒った事がありましたが、iFreeはそれ以上のハイコスト商品という事を言わざるを得ません。
iFreeファンドオブファンズ方式を取っているので、楽天VTIもそうでしたが、この方式ってお金かかるのだろうか…と少し不安になります。
しかも何故か国際REITがわずかですがポートフォリオに組み込まれています。
これがコストにどう影響するのかは不明ですが、調整代でしょうか。わたしにはわかりませんでした。
ベンチマークが同じである以上、差別化要因はコストと資産規模、ベンチマークとの乖離の少なさくらいなのですが、iFreeはその1つで大きく遅れを取っている事になりますね。

ETFの2つは信託報酬だけで見ればどれを選んでも投資信託よりも安上がりという事になりますが、1557の方が、目論見書には、信託報酬、運用報酬、ライセンスフィーなど全部引っくるめて0.0945%、と書いてる分親切かもしれません。
何より、1557は実質的にS&P500ETFとして最大の規模を誇るSPDRと実質的に同じものですので、買って大外れになる事は無いでしょう。
ただ、ETFはどちらも配当金に課税されるという問題があります。
しかも、海外(米国)で10%持っていかれ、日本でも20%持っていかれます。
そして配当金は自動再投資はされないので、その手間もかかります。
投資信託の場合は配当金は自動的に再投資されますので、長期的なリターンでは差がつくことになります。

ただ、配当金(要するに現ナマ)が好きな人はあえてこちらを買い付ける人もいるでしょう。
そこは好みが分かれそうです。
私なら、ETFを買うのであれば、米ドルでそれなりの額を一度に買うのが、手数料的にも通貨分散の意味でもいいと考えます。
この手間が惜しいのであれば投資信託一択ですね。

純資産総額



設定年
純資産総額
純資産増加額(1ヶ月)
Slim米国
2018年7月3日
72億2500万円
26億8800万円
iFree 
2017年8月31日
63億円
3億8200万円
1557
1993年1月22日
29兆2000億円
??
1547
2010年10月15日
63億9900万円
8億円
これまた私の力不足で、1557の資産流入額が調べられませんでした…
ですが、流動性や規模だけで言ってしまえば1557、ひいてはSPDRの圧勝になります。
ただ、上の方でも書きましたが、残念ながら日本に住んでいる限り配当金の二重課税問題からは逃れられません。
円で手軽に買うことを考えるのであれば投資信託が一番楽かな、と思います。
Slim米国はつみたてNISA設定の流れに上手く乗ったため、設定から4ヶ月にして、一年先に設定されたiFreeを資産規模であっけなく抜き去って行きました。
今後も配当金課税繰延効果に着目してつみたてNISA枠で買い付ける向きは今後も減らないでしょう。
そう言った需要に低コストで応えられるのは今の所Slim米国だけになります。

パフォーマンス

ベンチマークと前日比パフォーマンスを比較してみました。
またまた私の力不足で、ETF2つの基準価額のグラフが入手できませんでした…
(市場価格は比較する意味が無いので載せません)
今回はS&P500そのものと比較します。
S&P500のデータはInvesting.comから取りました。
縦軸は前日比パフォーマンス(%)、横軸は日付です。



投資信託には1日タイムラグが、ある、というのがよくわかるグラフになりました。
S&Pのパフォーマンスから1日遅れて投資信託が反応しているのがみて取れますね。
ただ、これだけだと、投資信託の良し悪しはよくわからないので、もう少し踏み込んでみます。
今度のグラフは各ファンドの前日比パフォーマンスからS&P500の1営業日前のパフォーマンスを引いたもの、横軸は日付です。



これはS&P500の前日比パフォーマンスに対して、投資信託がどれだけアウトパフォーム、あるいはアンダーパフォームしたかを示したものです。
ほぼ同等のズレ方をしていますが、所々iFreeの緑の丸が、プラス側はSlim米国よりも上に、マイナス側はSlim米国よりも下に現れています。
要するに、それだけトラッキングエラーを起こしているという事になります。
まあ、トラッキングエラーを言い出したらこのグラフが上下に結構な数字で振れている段階でどっちもアウト、という見方もできそうですが、この中から選ぶ、となると、運用についてもSlim米国の方がわずかに上、と言えそうです。

まとめ

現ナマの配当を毎年貰いたいのであれば手数料も安めでSPDRと実質同じである1557を、投資信託であれば運用、手数料両面からeMAXIS  Slim米国株式インデックスを当サイトとしては推します。
引き続きこれらのファンドのチェックは続けて行こうと思います。
この記事が何かのお役に立てば幸いです。


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