保険は投資商品とみなしてもいいのか?

高額手数料に見合うかどうか

保険は住宅に次いで人生の大きな買い物と言われています。
人によっては、備えあれば憂いなしとばかりに大量の保険に入っている方もいるかもしれません。
では、保険にさえ入れば後は何も心配しなくていいのでしょうか。
貯蓄型ですとか資産を増やすとか銘打たれたものもありますが、曲がりなりにも金融商品である保険を、何も考えずに選んでしまっていいのでしょうか。それは本当に投資として妥当は判断でしょうか。
今回はこの件について考えます。




保険の種類を整理する

一口に保険と言っても色々な種類があります。
ほけんの窓口によると、種類を書き出しただけでこれだけあります。
  • 医療保険
  • がん保険
  • 生命保険
  • 学資保険
  • 就業不能保険
  • 介護保険
  • 自動車保険
  • バイク保険
  • 自転車保険
  • 旅行保険
  • ゴルフ保険
  • 傷害保険
  • 火災保険
  • ペット保険
社会保険や雇用保険などの公的な保険や、細かい分類は省いて書きました。
なんだか種類を見ただけでやる気がなくなりそうですね。

全部必要ですか?

見てまずわかるのは、その人の状況次第では入る必要が無いものが多分にあるという事です。
日本損害保険代理業協会によると、保険とは以下のことを指します
保険とは、将来起こるかもしれない危険に対し、予測される事故発生の確率に見合った一定の保険料を加入者が公平に分担し、万一の事故に対して備える相互扶助の精神から生まれた助け合いの制度で、私たちを取りまくさまざまな事故や災害から生命や財産を守る為のもっとも合理的な防衛策のひとつです。
日本損害保険代理業協会HPより

要するに、万が一何かあった時はみんなで支えあいましょうね、という事です。
また、その万が一が起きる確率はどの程度なのか、という事も大事になってきます。
万が一が起きた際に一体いくらかかるのか、という視点も大切になります。
貯蓄型とか資産成長型とか色々ありますが、結局保険である以上見るべきポイントはそこ以外ありません。

状況によっては入っておくべき保険

家族ではない他人が絡むような類の保険には入っておいた方が何かと助かるかと思います。
また、何かあった時に、自分では逆立ちしてもカバー出来ないような額が必要になるような保険も、入っておいてもいいと思います。
  • 自動車保険
  • バイク保険
  • 自転車保険
  • 火災保険
  • 参考:個人賠償責任保険
代表的なものはこの5つになるかと思います。
個人賠償責任保険は上の方のリストにはありませんがここに書いておきます。
自動車やバイクは、人を跳ねたり電柱を倒した時にはそれこそ生涯賃金並みの賠償命令が降る可能性もありますので、特に自動車やバイクに乗る方は必須になると考えた方がいいです。
自転車については、価格コムのまとめが見やすいのでリンクを貼っておきます。

最近は自転車事故を起こした場合、最大億近い賠償命令が出た事もあり、自分ではなく例えば子供の自転車にかける、という観点も大切かと思います。
住宅を購入した方は、自分の家が燃えたり地震で倒れた場合はもちろん、それが原因で隣近所の家に被害を出した場合も、賠償金額と自宅の立て直しだけで人生を詰む可能性がある事から、これも入っておく事は必須要件になるでしょう。


必要ない保険

上で書いた以外の保険は、入る必要は無いと考えます。
人間いつかは死にますし、がんは2人に1人がなります、などと言われますが、今のご時世は高額療養費制度があるので大概のものはカバーできます。
中には、この制度は保険適用外の物には使えないじゃ無いか!という方がいますが、そもそもそんな難病にかかる確率がどれくらいあるのかを考えるべきでしょう。
生命保険も、若くて収入も貯金も少ないのに子供が何人もいる、という風に自分が倒れた時に家族が立ち行かなくなる場合でも無い限り不要ですし、独身者には確実に不要です。
この他外貨建て保険などもうんざりするくらいのラインナップが各社から出てますが、金融商品を無駄に頻繁に売買をすることは費用も相応にかかるため、低廉な手数料なんて期待するべくもないのは、推して知るべしかと思います。

投資商品としての保険は?

例えばソニー生命の学資保険という商品があるので、これを例に見てみましょう。
サイトの真ん中あたりに、年払いで10年間、計185万800円を積み立てて、10年後に200万円もらいましょう、という契約例が示されています。
185万が200万になるから、返戻率108%。
一見凄そうですね。
ですが、実際のところ資産運用は複利が基本なので、単純な割り算の結果である返戻率なんぞ何の指標にもなりません。
10年間で何%の利回りであれば年間18万5000円、月間に直すと15,423円の積み立ては200万円になるのでしょうか。
楽天証券のシミュレーションでポチポチやりながら利率を調べてみると、年率1.55%の利回りと出ます。
参考までに、my indexのデータによると、私がメインで積み立てているeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のベンチマークであるMSCI ACWI(除く日本)の10年間の平均年率リターンは12.2%、一番悪いところをとっても、20年平均年率で5.9%。
もちろん、ソニー生命の皆さんがACWIで運用しているかなんて知りませんし、場合によってはかなり下手をこいた運用をしているのかもしれません。
もしACWIをベンチマークとしたインデックス運用を基本としているならば、はっきり言って保険会社にの皆さん、あなた達マージン取り過ぎです。
5.9%のリターンを基準に手数料を取ってるなら、この10年の12.2%なんて保険会社にとってはとんでもない儲けになるでしょう。
1.15%だけ客に渡してあとは自分らの好きにできる。
…書いてるだけで怒りが湧いてきます。
もし保険会社の皆さんは下手な運用でこれくらいのリターンしか出せない、というなら、インデックス運用というものがある以上、なぜそんな体たらくのままでいいのかを顧客に説明する必要があるでしょう。
学資保険はどの会社も正直似たようなもんなので、これは明確に客をナメた商品と言えるでしょう。
自分で投資信託に入れてた方がよほどマシですね。

まとめ

書き始めは軽い気持ちで始めましたが、とんでもない結果に気付かされた会になりました。
自動車保険のような必須の保険もある一方、人をナメた商品というのも相当数あります。
自身の状況を見極めながら、本当に必要な分だけ入る程度に留めておくことを強くオススメします。そして、保険はあくまでリスクヘッジであって、投資商品としては二流以下である事は頭に入れておいてもいいでしょう。
この記事が何かのお役に立てば幸いです。



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